愛犬の食事回数はどれぐらい?1日に必要な餌の量(カロリー)の計算方法

犬,イラスト,ドッグフード,部屋

犬にはどれぐらいご飯食べさせたらいいの?

と疑問に思った事はありませんか?
実は愛犬にベストな食事の量は、次の状態でそれぞれ違います。

  • 犬の年齢
  • 愛犬の体重
  • 去勢・避妊の有無
  • 運動量

そこで、

  • 幼犬~シニアまでのベストな食事回数や注意点
  • 1日に必要なカロリーの計算方法

をまとめたので、詳しい内容を見ていきましょう。

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1日に必要なカロリーの計算方法

犬の年齢で食事の量が変わる

哺乳期(生後0~30日)の食事量 1日/6~8回

子犬

生まれてから3週間くらいまでは授乳期

母親の母乳を飲んで育ちます。

 

母乳の出が悪かったり育児放棄した場合などは、犬用ミルクを与えます。

粉ミルク,イラスト
ミルクの回数ミルクの回数は
生後2週間頃までは1日6~8回
それ以降は4~5回に分けて与えましょう

その際に、鼻からミルクが出てしまうことがあります。

鼻からミルクがでてしまうと、誤嚥性肺炎の原因となる可能性があるので、
その時は一度授乳をやめて呼吸音をチェックし、大丈夫な事が確認できたら再度哺乳を開始しましょう。


離乳期(生後20~60日)の食事量 1日/4~5回

子犬

生後3~8週間は離乳期

乳歯が生え始めるので、母犬が母乳を飲まれるのを嫌がる時期です。

そのため、離乳食を少しづつ与えてフードに慣らしていきましょう。

 

離乳期の食事は、離乳食です。

いきなり固いものは無理なので、やわらかくて消化のよいもの・栄養価の高いフードを与え、補助的に母乳か犬用ミルクを与えます。

例としてドッグフードを人肌より少し高い温度のお湯で、少しふやかして与えます。

ふやかしたものに犬用ミルクをふりかけるのも一つの方法です。

あくまでも離乳食は固形フードへのつなぎなので、お湯の量は成長ともに少しづつ減らして固形フードに慣らしていきます。

目指すのは生後6~8週頃までに完全に離乳させることです。

この時期の食事回数は、4〜5回
この時期は消化器官が未発達なので、一度に多くのごはん食べれません。
無理して食べると下痢などの症状がでてしまうので、小分けにして食事回数を4~5回で与えましょう。

ふやかしご飯,イラスト,ぐるたん,犬

犬にとって哺乳期・離乳期は愛犬の体が作られるとても大切な時期です。
そのため、バランスよく十分に栄養のとれた質の良いドッグフードを選んであげましょう。

 


子犬の時期の食事量 1日3~4回

子犬

子犬期の食事量

急激に成長する子犬期は生涯で一番摂取カロリーを必要としている成長期で、人と比べると10倍以上の速さで成長するため、成長期は特にたくさんのカロリーが必要となります。

 

そのため、半日ごはんを食べないだけで低血糖症を起こし、弱って死に至ることもあるので注意が必要です。

子犬は一度にたくさんの量を食べることができないため、高カロリーのフードを小分けにし1日3~4回与えましょう。
子犬,ご飯,イラスト,ぐるたん

成犬の食事量 1日/2回

成犬

成犬の食事量

犬の成長期は生後6カ月ぐらいまで。
6カ月以降は緩やかに成長を続け1年~2年くらいで成犬になります。

成犬になるまでの目安

超小型の品種4kg8か月
小型の品種5~10kg10か月
中型の品種11~25kg12か月
大型の品種26〜44kg15か月
超大型の品種45kg以上18〜24か月

食事量体が出来上がってくると、たくさんのフードを食べられるようになるので、食事回数は1日2回が適正です。


一日に必要なカロリーはその犬ライフステージによって違うので、しっかり計算し2回にわけて与えるのがベストです。

ご飯,イラスト,ぐるたん,犬

計算方法は後に↓記述しておきます。


老犬(シニア)の食事量 1日/3~4回

シニア犬

老犬(シニア犬)の食事量

老犬は、若くて健康な成犬の時と比べ体の機能が衰えるので、1日に必要なエネルギー量が少なくなります。

 

そのため成犬時よりも食事の量は減らし、一度に多くの量が食べれないので食事回数を増やすことがポイントです。

老犬の理想的な食事回数は、1日3~4回が適正です。

 

消化のよい老犬用のフードをメインにスープタイプや、ウェットフードなどを与えましょう。
歯が弱っていると食いつきが悪いので、フードをお湯でふやかすなどをして柔らかくしてあげるとよいでしょう。
また、消化がよく内臓の負担にならないミルクもおすすめ 。
粉ミルクボトル,イラスト

ふやかしご飯,イラスト,ぐるたん,犬

犬は7歳を過ぎるとシニア期に突入します。
運動量も減ってしまうため、肥満にもなりやすいので、食事面での管理が必要です。

犬の1日に必要なカロリーの計算方法

1日に必要なカロリーは、その犬の年齢体重運動量などによって変わってきます。
犬の場合、成長期の子犬は、成犬よりも2倍ものカロリーが必要です。

このように、体のサイズも年齢も違った犬のカロリーを計算する方法はどんなものがあるでしょうか?
詳しい内容を見ていきましょう。


計算式

犬の一日に必要な餌の量(カロリー)の計算方法

計算式 A  ×  B   1日に必要なカロリー

 A   = 基礎代謝量(RER)

 B  = ライフステージ

 A  = 基礎代謝量の求め方

手順1
準備
電卓を用意する
手順2
3乗する
愛犬の体重を3乗する (体重×体重×体重)
手順3
√をおす
ルート(√)を2回押す
手順4
70を掛ける
答えに70を掛ける

【例】8kg×8kg×8kg=512
√を2回押して512を入力=4.756・・・
4.756×70=332.92

 


 B  = ライフステージの求め方

下記の表から愛犬にあった右の数字を選ぶ→

 

生後4ヶ月までの幼犬3.0
生後4ヶ月から1年までの幼犬2.0
避妊・去勢済みの成犬1.6
避妊・去勢なしの成犬1.8
7歳以上で避妊・去勢済みの中高齢犬1.2
7歳以上で避妊・去勢なしの中高齢犬1.4
肥満傾向の成犬1.0〜1.2
妊娠中:1~4週(妊娠1ヶ月)2.0
妊娠中:5~6週(妊娠1ヶ月半)2.5
妊娠中:7~8週(妊娠2ヶ月)3.0
授乳中4~8

先ほど求めた、AとBをかけるとカロリーが計算できます。

 

 A  ×  B   1日に必要なカロリー

 

【例:8kgの避妊・去勢済みの成犬の場合】


8kg×8kg×8kg=512
√を2回押して512を入力=4.756・・・

4.756×70= A=332.92 

 

 A=332.92 × B=1.6 533kcal

8kgの避妊・去勢済みの成犬の1日に必要なカロリーは約533kcal です。

おやつのカロリーの計算をしよう

おやつも1日に必要なカロリー数に含まれるので、あげすぎは肥満の原因になってしまいます。

おやつを多めにあげてしまった場合は、主食を減らすなどの調整をして1日の目安のカロリーを越えないように注意しましょう。

 

タイトル

1日に与えるおやつのカロリーは、フードの10%が目安です。

計算式1日の必要カロリー÷10=おやつ量

【例】
1日の必要カロリーが600kcalの愛犬の場合、おやつのカロリーは・・・?

600kcal÷10=60kcal

おやつの量はあくまでも目安で、太りやすい子もいればそうれない子もいるので、様子をみならがあげましょう。
また、ダイエットが必要な愛犬はまずおやつを減らすことからはじめましょう。

急に減らしてしまうのではなく、おやつの中でもカロリーが低いものを選び、少しづつ減らしていくとよいでしょう。

まとめ

犬が1日に必要とするカロリーは年齢、体重、運動量、妊娠、去勢の有無などの影響でそれぞれ違ってきます。
そのため、1日に与えるドッグフードのカロリーを計算して与えましょう。

愛犬がいつまでも健康でいられるように、適正体重の維持できる食事量を心がけてあげるとよいですね。

犬,イラスト