狆(ちん)という犬の種類はどのような犬なのでしょうか?
日本の昔から上流階級の室内犬として可愛がられてきたお座敷犬です。
そんな狆の特徴をご紹介いたします。
狆(ちん)の特徴
狆(ちん)の特徴は、
- 体は体重約2~3㎏
- 体長がオスで25㎝程度という小型犬
- 顔は鼻先がつぶれている
というのが特徴です。
そして、なんと言ってもその流れるようなつやのある長い毛が魅力ですね。
狆(ちん)の外見はまるで洋犬のようないでたちですが、その昔から日本の上流階級のお座敷犬として飼われてきたという、実は日本原産犬種であるれっきとした日本犬なのです。
古くから上流階級の人々に可愛がられていたという証に、昔の絵画や書物などに貴族や大名などとともに狆(ちん)が描かれていたりします。
当時は、狆(ちん)を飼っているというのがある意味ステイタスとなっていました。
狆(ちん)の性格の特徴としては、室内犬に適しており騒ぎまわったりすることはありません。
また、狆(ちん)の被毛は長いのが特徴ですが、抜け毛も少なく 体臭もほぼないといった身体的特徴もあって、室内犬としては完璧と言っていいほど理想的な犬種となっています。
ぐるたん
逆に暑さや寒さに弱いという身体的特徴を持っており、屋外での飼育には向いていません。
狆(ちん)の性格
狆(ちん)は古くから室内犬として可愛がられていた犬ということで、おとなしく落ち着いた性格をしています。
大騒ぎをしたり走り回ったりすることなく、また無駄に吠えたりやたら興奮するということもほぼありません。
人間や物に咬みつくということもなく、とにかく行儀が良い犬として有名な犬です。
大事な家具やソファーに咬みついて家具などをだめにしてしまうということもないのです。
しかし、ただ単におとなしいだけではなく、性格としては明るい性格で遊び好きなところもあります。
古くからずっと人間のそばで可愛がられてきたことから、人懐っこく家族以外の誰に対しても友好的なのです。
ちょっと番犬には向きませんね。
乱暴ではなく遊び好きということで、小さなお子さんがいるご庭でも安心して飼うことができます。
また散歩もそれほど必要としないため、お年寄りのご家庭でも飼いやすいですね。
狆の育て方や注意点など
寒さや暑さに弱いという点が挙げられます。
お散歩の際にも温度調節には気を配る必要があります。
近年の日本の猛暑の際にはアスファルトの温度がかなりの高温になりますので、必ず地面の温度を確認してから散歩に行くようにしましょう。
猛暑の時期には早朝や夕方以降などのお散歩がおすすめです。
逆に真冬の極寒の時期には、狆(ちん)はやはり寒さにも弱いので、防寒となる服などを着せてあげるのも良いですね。
平均的な寿命
食事や運動などの健康に気を遣って飼ってあげることにより、これ以上に長生きする場合もあります。
いくら散歩があまり必要ではない犬種とは言えずっと家の中にいて、ご飯とおやつばかりを食べている生活では太りすぎてしまい、それがやがては病気につながっていき短命となってしまう場合もあります。
はげしい運動は苦手ですが適度な運動は心がけてあげましょう。
かかりやすい病気狆(ちん)は目の疾患や皮膚の疾患にかかりやすいと言われています。
大きなくりっとした瞳はキズがつきやすいので気を付けてあげると良いですね。
また、目の周りは汚れやすいので気が付いたときに拭いてあげると清潔が保てます。
耳の疾患として外耳炎などにもかかりやすいので、やはり耳のお手入れもこまめにしてあげましょう。
狆(ちん)の最大の特徴であるその長い被毛は抜けにくいので安心ですが、週2回程度のブラッシングをしてあげると美しさを保つことができます。
いかがでしたでしょうか。
狆(ちん)の特徴や性格についてご紹介いたしました。
狆(ちん)はとても飼いやすい犬ということがわかります。
一度飼うとその魅力に虜になる人が多い犬種です。
飼い主さんの笑顔が大好きなので狆(ちん)を育てる時は深い愛情を持って、常に笑顔で接してあげることを心がけましょう。