飼い主さんのあなたは、こんな風に疑問におもった事はありませんか?
ギモン
- 「犬は梨を食べても大丈夫?」
- 「犬は梨でアレルギーにならない?」
こたえまず結論から言うと、犬は梨を食べても大丈夫です。
ですが、与えすぎには注意。
ぐるたん
与えすぎは下痢や消化不良などの原因になるおそれがあるからです。
※20gの目安は、皮、芯、種部分を除いて約1/12カットをした大きさぐらいの事。

サッと簡単に12分割にカットできて梨やトマトも切れるアップルカッター。
かなり細かくカットできるので、忙しい朝にサッとリンゴを食べたい時や、愛犬に果実を与える時、また料理を作る時も時短になり大活躍するのでオススメ!
それでは具体的に梨を与えると期待できる効果や、
注意点はどのようなものがあるのか詳しい内容を見ていきましょう。
愛犬に梨を与えると期待できる効果
消化の手助けをしてくれる
梨は、犬の消化を助けてくれる成分が豊富。
その理由に梨に含まれる成分には、タンパク分解酵素「プロテアーゼ」が含まれている。
- 「プロテアーゼ」にはタンパク質を分解する働きがあるので、食物の消化を助けます。
便秘予防に効果的!
梨には整腸作用がある「ソルビトール」が含まれています。
「ソルビトール」は便を柔らかくする効果があるので、便秘気味の犬に良い効果があります。
- ただ、たくさんの量を一度に摂取した場合に、下痢を起こすといったデメリットもあるので注意が必要。
梨は水分補給に最適!
梨は全体の水分量が90%もあり、水分補給としての効果が期待できます。
またカリウム、食物繊維などが含まれており、犬にとって悪影響をおよぼす成分は入っていないため、犬にとってよい効果を与える様々な成分がたくさん含まれています。
- 夏季などの暑い時期におすすめ。
- あまり水を飲まなくなってきたシニア犬、夏バテでごはんを食べないときの栄養と水分補給にも最適。
疲労回復効果が期待できる
梨を食べると疲労回復効果が期待できます。
なぜなら、梨に含まれる「アスパラギン酸」は毒性を持つアンモニアを体の外へ排出たり、疲労のもととなる乳酸をエネルギーに変換し、 疲労を回復させる効果をもっているからです。
- 筋肉を作り筋肉のバランスを調整することができるカリウムも含まれているので、脱力感や疲労感を回復してくれる効果が期待できます。
血圧を下げる効果がある
梨に含まれるカリウムには、体内の余計なナトリウム(塩分)を排出させる作用があり、血圧を下げる効果があります。
- 高血圧が多くみられるシニアドッグには嬉しい成分。
梨に含まれる栄養素
たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 |
---|---|---|---|
0.3g | 0.1g | 11.3g | 0.9g |
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム |
0mg | 140mg | 2mg | 5mg |
ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンB6 | ビタミンB12 |
0.02mg | 0mg | 0.02mg | 0μg |
ナイアシン | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン |
0.2mg | 6μg | 0.14mg | 0.5μg |
ビタミンD | ビタミンC | ビタミンE | カロテン |
0μg | 3mg | 0.1mg | 0μg |
オメガ3 | オメガ6 | 塩分 | コレステロール |
-g | -g | 0g | 0mg |
※栄養表は100g当りの数値
梨に含まれる成分には、タンパク分解酵素「プロテアーゼ」が含まれている。
プロテアーゼは消化の手助けをする働きがあるため、体内で分解されにくい肉などと一緒に食べると消化されやすくなるなどのメリットがあります。
また、梨にはアミノ酸の1つである「アスパラギン酸」も含まれています。
アスパラギン酸には疲労のもととなる乳酸をエネルギーに変換し、疲労回復をサポートする働きがあります。
梨をあげる時に注意したい5つのこと
加熱はNG 生で与えること
加熱することで梨本来に含まれる成分が壊れてしまい、必要な栄養素が取れなくなってしまうため、生のまま与えましょう。
特に梨に含まれる「カリウム」は熱に弱いことが特徴で、血圧を下げる効果が低下してしまいます。
皮・種・芯には要注意!
皮や芯や種には犬の体に有害な「農薬」や「アミグダリン」が含まれています。
「アミグダリン」は体内で分解されると毒物を発生させ、呼吸困難・痙攣・嘔吐・腹痛などの中毒を起こすこともあるため注意が必要です。
ただ、梨1個程度では食べてしまったところで死に至ることはないので安心してください。
これらの部分はあらかじめ取り除いたうえで、愛犬に与えましょう。
未熟な梨に注意!
未熟な梨にも体内で分解されると毒物を発生させる「アミグダリン」という成分が含まれています。
「アミグダリン」は体内で分解されると毒物を発生させ、犬の健康に悪い影響を及ぼす危険性があります。
スーパーで販売されている梨はちゃんと熟しているので心配はありませんが、自家製などの熟れていない梨には注意が必要です。
実は細かく切って与える
犬は食べ物を丸呑みして食べる傾向があるため、大きな塊のままあげてしまうと喉に詰まらせてしまう恐れがあります。
そのため、梨を犬に与える場合は、すりおろしや細かくカットしてから与えましょう。
食べ過ぎは消化不良の原因
梨は消化されにくい成分を含んでいるため、犬に梨を与える場合は1日20gが目安です。
これ以上の食べ過ぎは消化不良を起こす可能性があり、おすすめできません。
梨にはシャリシャリとした食感の成分「石細胞」が含まれています。
この石細胞は胃腸で消化されない成分なので摂り過ぎると下痢を引き起こすことがあります。
梨アレルギーって?
人間にもアレルギーがあるように、犬にも稀に果物アレルギーの犬がいます。
これまでに果実でアレルギーを発症したことがある場合は念のため梨を与えるのをは控えましょう。
もしもアレルギーがあった場合以下のような症状が出る場合があります。
- 下痢
- 嘔吐
- 湿疹
- 発疹
- 皮膚の赤み
- かゆみ
梨を食べた後にこのような症状がみられたら、すぐにかかりつけの動物病院に相談するようにして下さい。
アレルギー放置するとどうなる?
重症なアレルギーを長時間放置してしまうと「アナフィラキシーショック」を引き起こす可能性があります。
tipsアナフィラキシーショックとは、何かしらのアレルゲンなどに対して全身性のアレルギー反応が引き起こされてしまい、血圧の低下や意識状態の悪化が出現した状態を指します。
こうならないためにも、症状が見られたら病院での早急な治療が必要です。
まとめ
水分量があってシャリシャリとした梨は犬にとってはごちそうです。
水分補給や栄養、食物繊維も効率よく摂取できるので、犬のおやつとしてあげるにはよい果物です。
ですが、皮や種、芯を与えると犬の健康に悪い影響を及ぼす危険性があるので取り除いて与えてあげましょう。
梨を喜んで食べるからといって、与え過ぎてしまうとおなかを壊してしまう恐れがあるので与え過ぎには注意してくださいね。